ご先祖様からのご加護に気付け私も100年後は子孫のご先祖になるんだと認識し、子どもたちや子孫、有縁無縁の人を照らす存在になろうと決意。
それからご縁が次々展開した。
ブログもその想いで綴っていく決意だ。


奈良大和郡山旅時の中華屋さんで久能山東照宮について知る。

「お彼岸・素晴らしき年中行事」に大和郡山について綴っている。
https://www.terukodiary.com/ohigan-nenjuugyouji%ef%bc%91/

久能山東照宮には三島から三度参拝の機会を得た。
https://www.toshogu.or.jp久能山東照宮サイト参照

パソコンでは写真をクリックすると大きくなります。

娘と石段の参道を踏みしめ万感の思いだった。
高祖父が奈良から人力車で静岡の久能山東照宮へ参られたことを娘へ伝えながら。
きっとご先祖様も喜ばれたに違いない。

幕末時代から明治を生きた高祖父。
大和郡山城の最後の藩主柳澤保申公の家従としてお勤めされており久能山東照宮へ参ったと聞く。


柳澤保申公は大和郡山城藩主を経て明治17年に伯爵となり明治18年久能山東照宮の宮司となられ、その後奈良県の繁栄に貢献をされた。


以下、我が家に伝わる高祖父の子が記された手記の一部である。
「ご本邸で勤めるようになりましたら、先ずご主人のお相手をせんければなりません。昔からお側に勤めた方は幼少の頃から謡や仕舞などお上手でしたけれど、父はそんなたしなみは少しもありません。それで夜分夜分に謡の先生なり同僚の方に来ていただいて稽古をいたしました。母はいろいろとご接待に勤めていました。

我が家は代々音痴で歌などは誠に下手くそでした。何時も柳沢家のお二階でお謡が始まります。お二階の真下が我が家の座敷になって居ましたので、大勢さんのお声の中でも父の声だけ異様に響き、家で聞いていましてもヒヤヒヤ致しましたものでした。奥様のお相手、お茶の稽古も勤めました。お茶は石州流と申しまして柳沢家幾代目かの殿様のご創立にて、よほど武張った折目正しいお手前のようでした。それにはまたそれで苦労もあったようでした。

その頃殿様は非役で居るわけには参らなかったようです。静岡県久能山の宮司を勤めていらっしゃいましたので、一年に一度秋の祭典においでになりました。東京にはお屋敷もありますので先ず東京へおいでになります。その頃は、汽車は通じて居ませんでした。お船は大のお嫌いでそれで東京まで人力車で13日かかりでおいでになりました。それで、父もお供を致しました。

江戸久と申す車屋で誠に勇み肌の男、何時も殿さんの後押しをして参りました。自家用の現在なら自動車というところですがその頃は人力車でした。今ならガレージと申しますけど車二、三丁車小屋にありました。黒塗りで金の御紋がついた立派なお車でした。車夫は紺木綿に茶の糸で略式の御紋がついて居ました。強力な車夫を選抜されて、名誉に思うて勇んで参りました。

某頃はこれもなかなか勇ましくよかったと思うてましたけど、今から考えますと万事隔世の感とはこんな事ですか。今なら特二というところでしょう。料理人を一日ずつ先着させて準備をされました。お供にはお子様なりもご一緒で、お賑やかなお旅でした。」
明治を生きたご先祖様の80代での回想による手記の一部である。
たくさんのご先祖様のご尽力により冊子となった一冊、家宝である。

子どもたちの幼少期に冊子が出来上がった。
夫も夫のお兄さんも両親も冊子の内容はほとんど語ることはなかった。
何度も熟読し感無量である。
有り難うございます。

明治以降のご先祖様も激動の時代を生きたことと思う。
夫のお兄さんが大正・昭和と祖父母から聞いてきたことを書き留めてくださるそうだ。

久能山東照宮博物館で家康公について学ぶとともに柳澤保申公やご先祖様に思いを馳せる。

子どもたちと参拝できたことに感謝し、お陰様でという気持ちで暮らしたい。

参拝後に立ち寄った「家康食堂」♪

久能山東照宮の石鳥居から徒歩3.4分ほどだ。駐車場が2台ほどある。
元気なママさんが切り盛りされている。古民家を改修した店内は海の見える席もあり居心地よい。
桜エビとシラス丼、桜エビは駿河湾名物!桜エビとシラス丼を堪能した♪
静岡名物の黒はんぺんのフライはサクサク揚げたてでとても美味しい!

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teruko

マザーテレサの書物に出会い看護師を志し30年勤務。8歳年上のエキセントリックな夫と老犬1匹の穏やかな暮らし。3人の子どもたちが通うシュタイナー学校を通して人智学に触れる。コロナ渦を機に単身三島暮らしを決意。2年9か月の富士山に抱かれた三島暮らし。自然の恵みとかけがえない気付きを得た、そのプロセスと日々の暮らしを綴っていく。   

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